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遺言のすすめ
法律上のトラブルは、残念ながら醜い争いに
なってしまうことが非常に多いです。
争いである以上、負けない心には敵対心が必要ですから、
当たり前といえば当たり前かもしれません。
それでも、赤の他人ならばともかく、
愛する家族同士はやはり争って
欲しくないと思うのが人情ではないでしょうか。
特に自分の死後であれば、仲良く協力し合って生きていって欲しい。
そう思うのであれば、遺言を作成しておくべきです。
親族間トラブルで多いのは、離婚と相続です。
離婚は夫婦間の争いであることが多く、
第三者を立てやすいです。
離婚後は他人なので、
不必要に顔を合わせなくても済みます。
すべての夫婦が離婚を経験するわけでもありません。
しかし、相続はそれまでも
それからも仲良く付き合って欲しい親族間の問題です。
相続人が二人以上いて、
権利関係が複雑であることも多々あります。
問題が解決した後も、親族は親族です。
誰にでも起こりうる事態ですが、
慣れるというほど数多く機会があるわけでもありません。
もちろん争いにならないケースも多々あります。
それでも自分が死んだ後確かめられないなら、
争いにならないようトラブルを事前に回避しておくのも一つです。
それには、遺言を残しておくことが有効です。
遺言は要式行為ですから、
民法の規定する要式にのっとる必要がありますが、
生前はいつでも撤回できます。
未登記の土地を登記するなど、
財産の整理も併せてしておくとなおいいです。
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